ジムで見た「続く人・続かない人」の違い

体験談

会員さんを見てきて、ずっと思っていたこと

ジムで働き始めて、もうそれなりになる。

受付をしたり、初心者向けの器具の使い方を説明したり、たまに会員さんの雑談に付き合ったり。トレーナーの資格は持っていないから、本格的な指導はできない。それでも、ダイエットを頑張る人を横から見続けてきた時間だけは、それなりに長い。

その中で、ずっと引っかかっていたことがある。

「続く人」と「続かない人」の差って、実は根性の差じゃない。

これは今回、自分自身が産後ダイエットを記録し始めたタイミングだからこそ、改めて言葉にしておきたい。

続かなかった人に、共通していたこと

いちばん多かったのは、1回に詰め込みすぎるパターン。

理想の自分を掲げて早く結果を出したい一心で、いきなりハードなメニューを組んで、1週目は本当によく来る。だけど2週目、3週目とだんだん間隔が空いて、気づいたら退会の手続きに来る。悪い人でも、意志が弱い人でもない。ただ、最初のハードルを上げすぎているだけだった。

あと、体重の数字だけを見ている人も、途中でつまずきやすい印象がある。1週目は落ちても、2週目で止まる。ここで「効果がない」と判断して離脱してしまう。実際は体が水分やホルモンの影響で一時的に踏みとどまっているだけのことも多いのに、数字だけを信じているとその「踏みとどまり」に心が折れてしまう。

続いていた人に、共通していたこと

逆に、長く通い続けている会員さんたちを思い返すと、ある共通点に気づく。

「今日は疲れてるから、軽めで帰ります」を、平気で言える人。

週3の予定を週1にしても、来ることをやめない。ハードルを自分の都合でその都度調整しているだけで、罪悪感を引きずっていない。この柔軟さが、結果的にいちばん長続きしていた。

もうひとつ。体重以外の指標を持っている人も強かった。「今日は姿勢が楽だった」「階段が前より疲れなかった」というような、数字に表れない変化を自分で拾えている人は、停滞期が来ても離脱しにくい。

そして、地味だけど大事だと思っていることがある。低いハードルでも、毎日ちゃんと飛べたという事実は残るということ。「軽めでもいい」を積み重ねている人は、結果的に小さな自信を毎日ひとつずつ積み上げている。その積み重ねが、次の日もまた来られる自分への信頼になっていく。続けられる人の正体は、意志が強い人というより、この小さな「できた」を積み重ねてきた人なんだと思う。私はトレーニングでの小さな積み重ねを「マッスルメモリー」と勝手に呼んでいる。

自分自身は、どっちだったか

正直に言うと、私は過去にジムに通い始めてから10kg痩せた経験がある一方で、自宅トレーニングでは何度も長く続けられなかった人間でもある。

自宅でやっていた頃は、早く痩せたいという一心で、自分に合わない量のトレーニングメニューを組んでいた。当然のように息切れして、結果が出る前にやめてしまう。今思えば、まさに「続かない人」の典型的なパターンをなぞっていたと思う。

そこからジムに通うようになって、ようやく10kgの減量に成功した。振り返ってみると、自宅でひとりでやっていた頃との違いは、メニューの強度そのものより「今日は軽めで」を誰かに言える環境があったかどうかだったと思う。

実はそれとは別に、もっと単純な失敗もある。飽き性な自分は、トレーニング方法や食事管理のやり方を調べるだけで満足してしまって、実行に移さないまま終わったことが何度もあった。「調べた」で頑張った気になってしまう感覚、ジムでも同じような会員さんを何人か見てきた。

第1子を出産したあとにジムへ通えなくなり、そのまま体型が戻らなかったのは、あの「今日は軽めで」を言える環境を失ってしまったからなのかもしれない。

今回の記録で、意識していること

だからこそ、今回の記録では「毎朝体重を測る」以外の項目を、あえて緩く設定している。ハードルを下げてでも毎日続けることで、「今日もできた」を一つずつ積み重ねていきたいと思っている。

1週目は、水分量やストレッチの計画を、途中で睡眠時間の確保に変更した。これも、「最初に決めたことに固執しない」という、続いている会員さんたちから学んだやり方をそのまま実践した形になる。

体重は1週間で-1.35kg動いたけれど、これがこのまま続く保証はどこにもない。むしろ、次に来る停滞期をどう乗り越えるかの方が、長い目で見れば大事だと思っている。

ジムに戻ることも、視野に入れている

実は最近、改めて定期的にジムへ通うことも考え始めている。InBody(体組成計)で数値を測ってみる予定もあるので、体重だけでなく体脂肪率や筋肉量も、今後の記録に加えていくつもりでいる。

会員さんたちを見てきた経験を、今度は自分の記録に生かす番だと思うと、少し不思議な気持ちになる。

同じように「続かない自分」に悩んでいる人がいたら、まずは今日の予定を軽くすることから始めてみてほしい。それだけで、続く確率はぐっと上がるはずだから。


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